SEO対策って効果あるの?効果が出るまでの期間や施策を解説

「SEO=検索エンジン最適化」という言葉をよく目にしますが、実際のところその効果や具体的な施策についてイメージしにくいですよね。

SEO対策が重要だと聞いて実践してみても、なかなか変化せず「難しいから無理だ…」と感じた方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではSEOの基本から効果が見え始めるまでの期間、効果を最大化するための具体的な施策と効果の測定方法までを分かりやすく解説し、サイトのアクセス数増加・ブランドの価値向上・コンバージョン率の改善につながる内容を解説していきます。

SEO対策とは?

SEO対策とは

SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」の略称で、私達が日常的に利用するGoogleなどの検索ツールで調べた際に、サイトが上位に表示されるようにする事でユーザーを集める戦略です。

現在、日本の検索エンジンシェア率は以下の表のようにGoogleが中心を占めています。

※2024年6月13日時点|出典:Searth Engine Market Share Japan

つまり、「SEO対策=特定のサイトを検索エンジンの検索結果で上位に表示させるための施策」です

では、SEO対策をすることでどんな効果が得られるのでしょうか?

次の章で詳しく解説します。

SEO対策の効果とは?

SEO対策の効果とは

SEO対策をすることで得られる効果は以下の3つです。

  • サイトへのアクセス数増加
  • ブランド価値の向上
  • コンバージョン率(成約率)アップ

サイトへのアクセス数の増加

SEO対策の効果1つ目は「サイトへのアクセス数の増加」です。

例えば手作りキャンドルを販売しているサイトが「手作りキャンドル 販売」のキーワードで上位に表示された場合、手作りキャンドルに興味のあるユーザーがサイトにアクセスする機会が格段に増えます

そのため、SEO対策をする事でサイトへのアクセスが増加し、集客効果が期待できます。

ブランド価値の向上

SEO対策の効果2つ目は「ブランド価値の向上」です。

Googleなどの検索エンジンでは信頼性が高く高品質のサイトをE-E-A-T(高品質なコンテンツに求められる指標)を基準に評価します。この指標には以下の要素が含まれます。

E:経験(ユーザーの期待に応じた経験や実績か)

E:専門性(作者が専門的な知識を有しているか)

A:権威性(作者が業界内でどのくらい権威があるか)

T:信頼(コンテンツが信頼できる情報源であるか)

例えば、ユーザーが「持続可能なライフスタイル製品」と検索したときに自社サイトが常に上位表示されることは、その分野での専門性と権威性を評価されている証拠となり、信頼できる会社としての認知が高まります。

これにより新規顧客の獲得だけでなくリピーターを確保・長期的な顧客関係を構築し、多くの人がブランド名を直接検索するようになることで、さらなるブランドの認知度向上と長期的な効果が期待できます。

コンバージョン率(成約率)アップ

SEO対策効果の3つ目は「コンバージョン率(成約率)アップ」です。

ユーザーがGoogleなどの検索エンジンを使う目的は「問題の解決方法を知りたい」場合や「情報を集めたい」場合がほとんどであることから、サイトに到着したユーザーは既に購入意欲が高い状態にあることが多いです。

そのため、ターゲットとするユーザーを引き付けるキーワードに対してSEO対策を取り入れることで、サイト内でユーザーが求める情報提供とユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー体験)を提供し、顧客に転換させる確率を高めます

さらに、購入プロセスを簡略化することで関連する商品や情報を提供し、一度のアクセスで複数の成約につながり、大きな収益を見込めます。

SEO対策の効果が出るまでの期間

SEO対策の効果が出るまでの期間

SEO対策をすることで上記に紹介したような効果が得られますが、SEO対策の効果はすぐにでるものではありません。

では、SEO対策の効果がでるまでの期間はどのくらいなのでしょうか?

▼SEO対策の効果がでる期間において、重要なポイントは以下のとおりです。

  • Google公式が発表している期間
  • 様々な要素で変動する

「効果」をアクセス(PV)とするか、成約(CV)とするかで捉え方は変わりますが、それぞれの項目で詳しく解説します。

Google公式が発表している期間

Googleは公式サイト上でSEO対策によって効果が出る期間を「4ヶ月から1年かかる」と記載しています。

Google検索セントラルSEO効果が出るまでの期間

引用:Google検索セントラル

この期間には前提条件があり、「既にホームページが存在していること」と「コンテンツの再評価やSEO対策が施されていること」です。

※参考記事:SEO業者とは|Googleセントラル

そのため、新しく作成したホームページの場合は効果が出るまで長い期間が必要になる場合が多く、長期的な目線でのSEO対策が大切です

私の経験ではメディアの今までの評価(歴史)や、コンテンツの質により期間は様々です。

コラムの投稿から数時間でランキングTOP5に表示されることもあれば、半年経過してから、いきなりランキングすることもあります。

もしあなたのサイトの場合、どのくらいの期間で成果がでるのか相談したい際は、以下からお問い合わせください。

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様々な要素で変動する

SEO対策の効果がでる期間は、さまざまな要素が絡み合って決まります。

ここからは、SEOの効果が出るまでの期間に影響を与える要素を3つあげていきます。

  • ドメインの年齢(ドメインエイジ)や権威性
  • 対策キーワードの競争率
  • Googleのアルゴリズム更新

ドメインの年齢(ドメインエイジ)や権威性

SEO対策の効果が出やすいサイトは共通して「ドメインの年齢(ドメインエイジ)が高い」です。

Googleなどの検索エンジンは、ドメインの運営期間、豊富なコンテンツ、多くの被リンクを持つサイトを信頼性が高いと評価します。そのため、ドメインが古いサイトはSEOにとって有利な位置に立ちやすいです。

対策キーワードの競争率

キーワードの検索ボリュームが大きいほど、競合が激しくなりSEO対策の効果が出るまでの期間が長い傾向があります。

例えば「SEO」や「ドメイン」などの1単語(ビッグキーワード)は検索回数や競合が多いため上位表示が難しく、埋もれてしまうことが予想されます。

そのため、「SEO 効果」など「SEO」より検索ボリュームが小さいキーワード(スモールキーワード)やコアな分野では競合が少ないため短い期間で上位表示されやすいです。

Googleのアルゴリズム更新

SEO対策で効果が出る期間には「Googleのアルゴリズム」も大きく影響しています。

Googleはユーザーによって最も関連性が高く有益な情報を提供するため、日々アルゴリズムを変更しWebサイトを評価しています。そのため、アルゴリズムの変更によりサイトの評価基準も変わり、これまで有効だったSEOの効果を失うこともあります。

Googleはアルゴリズムの仕組みについて公表していないため、日々変化するアルゴリズムを予測し迅速に対応していくことが、SEO効果が出る期間の短縮に重要です。

では、具体的なSEO対策の効果を得られる施策とは何でしょうか?

以下から詳しく解説していきます。

SEO対策の効果を出すための施策

効果を出すための具体策

SEO対策の効果を出す施策には、大きく3つの対策があります。

  • 内部対策
  • 外部対策
  • コンテンツSEO

それぞれ詳しく解説していきます。

内部対策

SEO対策における「内部対策」とは、WebサイトがGoogleにより正確にクロール※1・インデックス※2され、上位表示するために適切な評価をされるための対策です。つまり、WebサイトがGoogleに効果的に認識・評価されるよう整える施策です。

※1Web内のサイトを見てまわり検索順位を決めるための情報を集めること

※2公開しているWebページが検索エンジンのデータベースに登録されること

HTMLタグの最適化

HTMLタグ(コンピューターにテキストを理解させるためのタグ)の最適化は、クロールエラーの減少、コンテンツの関連性向上、検索ランキングの改善に重要でありサイト運営には欠かせないプロセスです。

▼主なHTMLタグは以下です。

  • タイトルタグ
  • メタディスクリプション
  • 見出しタグ(H1,H2,H3…)
  • 画像のalt属性
  • 強調タグ(strong.b)

これらのタグを適切に使用しキーワードを入れ込むことで、SEOだけでなくユーザーエクスペリエンスの向上にも繋がります。

内部リンクの構築と最適化

内部リンクはWebサイト内のページ同士をつなげるリンクです。

内部リンクを最適化することで、サイト内のナビゲーションが改善されユーザーの欲しい情報へのアクセスが容易になります。

▼主な内部リンクによる効果

  • サイトのクロール効率の向上
  • ページランクの分配で評価向上
  • ユーザーの離脱率の低下
  • アクセス数の向上

内部リンクを適切に配置することでサイト全体のパフォーマンスが向上し、Googleによる評価が高まることでSEO効果を最大化できます。

構造化マークアップの活用

構造化マークアップは、ウェブページの情報を検索エンジンが理解しやすい形式で整理する技術です。

この技術を用いることで、製品のレビューやイベントのスケジュール、企業情報など、特定のデータを検索エンジンに明確に伝えることができます。

▼構造化マークアップの効果

  • 検索エンジン(クローラー)の理解を助ける
  • クリック率の向上
  • ユーザー体験の向上

例えば、製品の評価が表示されたり、レシピの調理時間が示されることで、一目でそのページの内容を理解することができユーザーのクリック率を向上させる効果があります。

ページエクスペリエンスの改善

ページエクスペリエンスは、ユーザーがウェブサイトを訪れた際の体験(ユーザー体験:UX)を指します。

▼ページエクスペリエンスを改善する主な施策

ページ速度の最適化: ページのロード時間を短縮することで、ユーザーの待ち時間を減らしストレスフリーな閲覧体験を提供します。

レスポンシブデザインの実装: 様々なデバイスに対応するデザインにすることで、スマートフォンからデスクトップまで、どのデバイスからアクセスしても快適にサイトを利用できます。

HTTPS化でセキュリティ強化: セキュリティを強化し、ユーザーに安全なブラウジング環境を提供することで安全性を高めます。

様々なデバイスでの利便性向上: さまざまなデバイスでの表示や操作が快適になるように調整し、どのユーザーにも平等にアクセスしやすいサイトを目指します。

▼ページエクスペリエンスの向上がもたらす効果

  • ユーザーの滞在時間延長
  • 検索ランキングの向上
  • コンバージョン率の向上

ページエクスペリエンスを向上させることで、サイト全体の品質が向上しSEO効果を最大化します。

外部対策

外部対策は検索エンジン最適化(SEO)の重要な側面であり、主に他のウェブサイトからの被リンク(バックリンク)を獲得することに焦点を当てています。

Googleやその他の検索エンジンは多くの信頼できるサイトからリンクされているウェブサイトに価値があると判断します。

▼外部対策の主な施策

高品質なコンテンツの作成: 情報豊かなコンテンツを作成することで、他のウェブサイトからのリンク(被リンク)を獲得しやすくなります。これには調査研究、データ分析、専門的な知識が反映された記事やインフォグラフィックなどが含まれます。

リンクビルディングキャンペーン: 目的のウェブサイトやブロガー、インフルエンサーにアプローチして、記事やレビューを通じて自サイトへのリンクを取り付ける戦略です。

ゲストブログ投稿: 関連性の高い他のブログやメディアサイトにゲスト記事を提供し、その記事内に自サイトへのリンクを設置することで被リンクを増やす方法です。

プレスリリース配信: 新製品発表や重要な企業発表を含むプレスリリースをメディアで配信することで被リンクを獲得します。

SNSでの積極的な活動: ソーシャルメディアプラットフォームでの活動を通じてコンテンツの発信を増やし、フォロワーや他のユーザーによるウェブサイトへのリンク共有を促進します。

インフルエンサーマーケティング: 業界の影響力のある人物と協力しその人物のフォロワーに自サイトを紹介してもらうことで新たな集客をします。

▼主な外部対策の効果

  • 検索ランキングの向上
  • トラフィックの増加
  • ブランド度認知度の向上
  • ドメインの権威性強化
  • コンバージョン率の向上

このように、外部対策はただリンクを集めるだけでなく品質と戦略に焦点を当てることで、SEOの長期的な効果を実現します。

コンテンツSEO

コンテンツSEOはユーザーが求めている質の高いコンテンツをリサーチ・提供し、その結果としてGoogleからの評価を得るための戦略です。

▼コンテンツSEOの主な施策

ユーザーの検索意図の把握:ユーザーが検索する際の意図を把握しそれに応えるコンテンツを提供する。

高品質なコンテンツの作成:情報の正確さ、独自性、詳細な内容を含めた高品質なコンテンツの作成。

キーワードの最適化:適切なキーワードをリサーチし、コンテンツに組み込むことで検索エンジンにコンテンツのトピックを明確に伝える。

ビジュアルとマルチメディアの使用:関連する画像、動画を使用して、ユーザーの関心を引きつけ理解を深めるのに役立たせます。

コンテンツの定期的な更新:既存のコンテンツを定期的に見直し、最新の情報に更新することでリピーターを増やし検索エンジンに好意的に評価されやすくなります。

▼コンテンツSEOの主な効果

  • 検索ランキングの向上
  • サイト滞在時間の延長
  • ブランドの信頼性向上
  • コンバージョン率の向上
  • ブランドのさらなる拡散

この施策により、ユーザーに有益なコンテンツを提供しサイトの権威性を高め、最終的に持続的な上位表示を目指します。

SEO対策の効果の測定方法

効果の測定方法

SEO対策の効果を測定することには、以下の目的があります。

  • 進捗の確認と戦略の調整
  • 問題点の特定
  • ROI(投資対効果)の評価
  • 競争分析
  • ユーザー行動の理解

ここでは、主要なSEO効果測定ツールを紹介します。

検索順位チェッカー

検索順位チェッカーは、キーワードをGoogleやYahoo!での順位を確認できるツールです。無料で使えるものも多く、最大5キーワードまでの検索順位を一度にチェックできます。

結果はCSV形式で保存可能で、以前のデータと比較しながらSEOの進捗を観察できます。

検索順位チェッカーはこちらから

GRC

GRCはGoogle、Yahoo!、Bingの各検索エンジンにおけるキーワードの順位を追跡できます。無料版では最大3キーワードの追跡が可能であり、有料版ではより多くのキーワードとドメインの追跡が可能です。このツールは特に変動が大きいキーワードの動きを詳細に分析するのに適しています。

GRCのダウンロードページはこちらから

Google Analytics

Googleアナリティクスは、Googleが無料で提供する強力な分析ツールです。

このツールではサイト訪問者の数、訪問者の行動、トラフィックの流入元など、詳細なデータを提供します。SEO対策だけでなくサイト全体のユーザー行動の理解にも役立ちます。

Google Analyticsはこちらから

Google Search Console

GoogleサーチコンソールもまたGoogleが無料で提供するツールで、サイトの検索パフォーマンスを監視することができます。平均掲載順位、クリック数、表示回数など、キーワードごとのパフォーマンスを確認できるため、SEO戦略の効果を具体的に測定するのに適しています。

Google Search Consoleはこちらから

このように、SEO対策の効果を測定することで、適切なデータに基づいて行動を起こしSEO対策の効果を最大限に引き出すことができます。

まとめ

今回は、SEO対策による効果、SEO対策の施策、SEO対策効果の測定方法について紹介しました。SEO対策をすることでサイトへのアクセス数増加、ブランドの価値の向上、コンバージョン率の向上効果が得られます。

また、SEO対策の施策は大きく3つありましたね。

内部対策・外部対策・コンテンツSEOを総合的に行うことで、SEOの効果を最大化しGoogleでのランキングを向上させることが可能です。

本記事を読んだ方で、以下の不安はありませんか?

「施策の効果がいつ現れるのか、見極めが難しくて不安だ…」

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