【レポート】AI引用におけるドメイン調査|各AIエージェントの傾向と表示要因まとめ

  • 2026年6月1日
  • 2026年6月1日
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本記事は、各レポートを網羅的にまとめたものです。

各社のAIエージェントがどのドメインから引用しているのかを2026年5月31日時点でまとめています。

AI露出における各AIエージェントの傾向と表示要因

本記事は、Ahrefs の公開調査と Google の公式ドキュメントをもとに、AI検索・AI回答における露出要因を整理したものです。

対象は、ChatGPT、Google AIモード、Google AI Overviews、Perplexity、Microsoft Copilot です。

本記事の位置づけ

本記事では、各AIエージェントがどのようなドメインを引用しているかを整理しています。

また、一般クエリで表示される要素と、ブランドや商品がAIに選ばれる要素を分けてまとめました。

記載内容は、確認できた事実と、ランキングや相関データから読み取れる解釈を分けています。

調査ソースと範囲

主な参照元は以下です。

Ahrefs の引用ドメインランキングの対象期間は、2025年12月〜2026年3月31日の累計データです。

Ahrefs の 75,000 ブランド相関調査は、スピアマン相関係数を用いた分析であり、因果関係を示すものではありません。

5大AIの総合引用ドメインランキング

以下は、5つのAIプラットフォームの引用数を合算した総合ランキングです。

順位 ドメイン 総引用数 登場プラットフォーム数
1 www.youtube.com 3,318,795 3
2 ja.wikipedia.org 978,834 4
3 www.google.com 906,952 1
4 www.instagram.com 782,104 2
5 note.com 384,517 4
6 www.amazon.co.jp 360,091 1
7 ameblo.jp 174,902 3
8 news.yahoo.co.jp 113,382 1
9 prtimes.jp 95,655 1
10 en.wikipedia.org 71,950 1

確認できた事実

総合1位は YouTube、2位は日本語版 Wikipedia、5位は note.com です。

PR TIMES は総合9位で、総合トップ10に入っています。

総合順位は、各AIの回答における引用数を合算したものです。

ランキングから読み取れる解釈

動画、百科事典、大手プラットフォーム、UGC・ブログ、ニュース・プレスリリースがAI引用の主要供給源になっています。

Google系と非Google系で引用源の構成が異なるため、総合順位だけでは各AIの性格は読み切れません。

各AIエージェントの引用ドメインランキングと傾向

Google AIモード

順位 ドメイン 引用数(累計)
1 www.youtube.com 2,225,665
2 www.google.com 906,952
3 www.instagram.com 669,913
4 ja.wikipedia.org 555,331
5 www.amazon.co.jp 360,091

引用上位は YouTube、Google、Instagram、Wikipedia、Amazon です。

動画、Google自社資産、SNS、ECが上位を占めています。

Google AI Overviews

順位 ドメイン 引用数(累計)
1 www.youtube.com 941,107
2 ja.wikipedia.org 245,213
3 note.com 211,600
4 news.yahoo.co.jp 113,382
5 www.instagram.com 112,191

引用上位は YouTube、Wikipedia、note、Yahoo!ニュース、Instagram です。

検索結果に近い文脈の情報源に加えて、YouTube や note などの外部プラットフォームも強いと整理できます。

ChatGPT

順位 ドメイン 引用数(累計)
1 ameblo.jp 103,459
2 prtimes.jp 95,655
3 en.wikipedia.org 71,950
4 item.rakuten.co.jp 53,147
5 note.com 52,679

引用上位は Amebaブログ、PR TIMES、英語版 Wikipedia、楽天商品ページ、note.com です。

ブログ、プレスリリース、商品ページの存在感が相対的に大きいことが分かります。

Perplexity

順位 ドメイン 引用数(累計)
1 www.youtube.com 152,023
2 ja.wikipedia.org 137,718
3 note.com 85,511
4 search.rakuten.co.jp 65,352
5 ameblo.jp 57,733

引用上位は YouTube、Wikipedia、note、楽天検索、Amebaブログです。

Wikipedia、note、動画といった参照しやすい情報源が目立ちます。

Microsoft Copilot

順位 ドメイン 引用数(累計)
1 ja.wikipedia.org 40,572
2 note.com 34,727
3 ameblo.jp 13,710
4 kakaku.com 11,427
5 wowma.jp 9,708

引用上位は Wikipedia、note、Amebaブログ、価格.com、wowma.jp です。

百科事典、国内コンテンツ、価格比較、ECの比重が高い構成です。

一般クエリに表示される要素

確認できた事実

Google は、AI Overviews と AIモードが query fan-out を使う場合があると明記しています。

query fan-out とは、元の質問を複数の関連サブクエリに分解し、追加の関連検索結果を集める仕組みです。

Google は、生成AI検索機能に表示されるためには、ページがインデックス可能で、通常の Google 検索に表示可能であり、スニペット表示の対象として適格である必要があると明記しています。

Google は、AI検索向けにも、独自性があり、役に立ち、満足度の高いコンテンツを作ること、良いページ体験を提供すること、Google がアクセス・クロール・インデックスできることを重視すると説明しています。

Ahrefs の 2026年3月時点の調査では、AI Overview に引用された URL のうち 37.9% が同一クエリの上位10ブロック内に存在し、31.2% が 11〜100位、31.0% が 100位圏外でした。

同調査のオーガニック結果のみでの集計では、AI Overview に引用された URL の 37.1% がトップ10、26.2% が 11〜100位、36.7% が 100位圏外となっています。

また、Google 上位100位に入っていない AI Overview 引用 URL のうち 18.2% が YouTube URL であり、YouTube URL は AI Overview 引用 URL 全体の 5.6% を占めました。

事実から言える整理

Google系の一般クエリ表示は、通常のSEOと連続性があります。

上位表示されているページは依然として有利です。

ただし、同一クエリの検索上位に入っていることだけでは十分ではありません。

fan-out によって展開される関連サブクエリでも拾われることが重要になります。

YouTube は、通常の検索順位に出ていないケースでも AI Overview の引用源になりえます。

一般クエリに表示される主な要素

要素 内容
クロール・インデックス可能性 Google がアクセスし、クロールし、インデックスできる状態であること。
検索結果での表示資格 通常の Google 検索に表示可能で、スニペット表示の対象として適格であること。
独自で有用なコンテンツ ユーザーのニーズを満たす、独自性と満足度のある情報であること。
良いページ体験 閲覧しやすく、主要情報を見つけやすいページであること。
トピック網羅性 単一キーワードだけでなく、関連する疑問や意図までカバーしていること。
関連サブクエリへの対応 query fan-out によって生成される関連検索にも対応できる情報構造であること。
動画・外部プラットフォームでの存在 YouTube など、通常検索順位とは別に引用されうる情報源にも存在していること。

AIに選ばれるための要素

Ahrefs の 75,000 ブランド相関調査で確認された要素

要素 相関の強さ・数値 読み方
YouTube メンション 約0.737 ChatGPT、AIモード、AI Overviews 全体で最も強い相関。
YouTube メンションのインプレッション 約0.717 YouTube メンションに次ぐ強い相関。
ブランドウェブメンション 0.656〜0.709 高い相関。
ブランドアンカー 0.511〜0.628 中〜強い相関。
ブランド検索ボリューム 0.352〜0.466 中程度の相関。
ブランドトラフィック 0.235〜0.357 弱〜中程度の相関。
DR ChatGPT では0.266 従来型権威性指標との相関は弱い。
サイトページ数 約0.194 ほとんど相関しない。

プラットフォーム別に確認された違い

AIモードは、ブランドウェブメンション、ブランドアンカー、ブランド検索ボリューム、ブランドトラフィックで、ChatGPT や AI Overviews よりも高い相関を示しました。

AIモードにおける各数値は、ブランドウェブメンションが0.709、ブランドアンカーが0.628、ブランド検索ボリュームが0.466、ブランドトラフィックが0.357です。

ChatGPT は、ブランド検索ボリュームが0.352、DRが0.266であり、従来型のブランド権威性シグナルとの相関が弱い結果でした。

AI Overviews は、他のAIアシスタントよりもDRをやや重視しますが、それでもブランドウェブメンションやブランドアンカーよりは弱い中程度の相関にとどまります。

3つのAIアシスタントのアウトプット重複相関は0.779とされ、全体としては似たブランド群に言及する傾向が強いと整理できます。

事実から言える整理

AIに選ばれる要素として、従来のSEO指標だけでは不十分です。

強く相関しているのは、YouTube 上での言及、Web 上でのブランドメンション、ブランド名アンカー、ブランド検索ボリュームです。

サイトページ数の多さは、AIビジビリティとほとんど相関しません。

したがって、AIに選ばれるための要素は、ブランドが広く言及されていること、動画を含む複数チャネルでブランドが観測されること、ブランド名で検索されていること、第三者文脈で参照されていることが中心になります。

一般クエリ表示とブランド選出の違い

分類 主に効く要素 整理
一般クエリでの表示 SEO、クロール・インデックス、独自で有用なコンテンツ、ページ体験、トピック網羅性、query fan-out 対応 通常検索と連続性がありますが、同一クエリの検索順位だけでは決まりません。
ブランド・商品としての選出 YouTube メンション、Web メンション、ブランドアンカー、ブランド検索ボリューム、第三者文脈での言及 SEOだけでなく、Web全体でブランドがどのように観測されているかが重要になります。

まとめ

Google AIモードは、YouTube、Google、Instagram、Wikipedia、Amazon が上位で、強いブランドシグナルや大手プラットフォームへの依存が目立ちます。

Google AI Overviews は、通常SEOと連続性がありますが、同一SERP上位だけでなく、fan-out 先の関連SERPからも引用を集めます。

ChatGPT は、Amebaブログ、PR TIMES、Wikipedia、楽天商品ページ、note といった情報源を強く引用しています。

Perplexity は、YouTube、Wikipedia、note、楽天検索、ブログを上位に置いています。

Copilot は、Wikipedia、note、ブログ、価格比較、ECを上位に置いています。

一般クエリに表示される要素は、クロール・インデックス可能性、独自で有用なコンテンツ、良いページ体験、トピック網羅性、関連サブクエリへの対応です。

AIに選ばれる要素は、YouTube メンション、Web メンション、ブランドアンカー、ブランド検索ボリュームといったブランドシグナルです。

引用元・参考情報

本記事は、2026年5月30日時点で確認できた公開情報に基づいて作成しています。

各AIエージェントの「傾向」は、引用ドメインランキング、Google の公式ガイダンス、Ahrefs の相関調査から導いた整理であり、各社の内部ランキングロジックそのものを断定するものではありません。

相関調査の数値は因果関係を示すものではありません。

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